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2007年2月 4日 (日)

1971.1.5 東洋活性白土 無番ロコ

Tohyoh  最近、RW紙上で、大先輩の湯口さんの「サンパチ豪雪」の、「雪中行軍」のお話を読んで感動しました。また、長野機関区の乗務員のお話があって今じゃないと聞けない「昔話」が出ています。元?歴史学徒としてRWさんの「甲組」のお話はもっともっと拡大してお願いしたいと思っています。僭越ながら、過ぎたる20余年前、戦前の軽便鉄道経営者や、従業員の方々が元気なころに日本現代史研究のフィールドへ沢山の基礎資料、基礎研究を残そうと思っていました。日本の文化史、経済史、社会史の研究の一助になると思ったからです。その思いは個人の都合と、家族もちの「生業(なりわい)」のハザマで潰え(ついえ)ました。今の、ぼくにはその頃の元気はありません。いまも、嫁さんからは、糾弾されています。
 当時立ち上げをお手伝い??した鉄道史学会の同期の仲間SさんはRJにいます。立派です。もう一人のOさんは某独立行政法人の助教授です。これまた、素晴らしいことです。人生タイミングです。もう一つは「C調」かも知れません(クレイジーキャッツ世代は当たり前)。でもこの方々は当然、ぼくが、求め、残そうと思っていた路線とは違うのが口惜しいところです。
 今は、懐古主義で凝り固まって月に何回かの当ブログの更新に血道をあけているのがせいぜいの「敗北者」です。あの時代なら、まだまだ青木先生や、中川先生の隙間を埋められたかもしれません。なんて、昨年、閉館の直前に交通博物館に行ったときに、学会でよくお会いした資料室(図書室)のSさんのお顔を拝見して、つくづく考えました。失礼しました。
 で、うだうだはこのくらいで。
 キネマ旬報社から出ていた「蒸気機関車」誌だったでしょうか。遅くきたぼくは、軽便蒸機にあこがれていました。「糸魚川のポプラの木」的な題名のその記事に、くぎ付けになりました。
 まだ日本に蒸機だけの軽便の線があるなんて!!。しかも、当時散々利用していた信州周遊券の北限、南小谷のすぐ先の糸魚川です。日本海も見たことがなかったので見てみたいし。すぐに、前から通っていた神田の地図店で地図を見るとありますあります。駅のすぐ近くです。正月休み明けのある日、小雪交じりの日差しも時折ある天候の糸魚川駅に降り立ちました。素敵なレンガ作りのクラがありC12やC56、EF70にEF81がたむろしています。これまた、初めての交流電化区間の光景は後回しにしましたが、20000Vの架線が、水分で唸っているのには恐怖を覚えました。
 まずは、北陸本線の線路沿いに富山方面にあるきました。踏切からは「明星セメント」の専用線も見えます。カーブの向こうの林に怪しい小屋が。辿りつくとそこは専用線から国鉄の貨車に荷を積み込み専用ホームです。国鉄の1067ミリに比べ、なんとも可愛い610ミリ軌間の線路がありました。今度は、右にカーブした結構な勾配の線路を辿って行きます。相変わらず、小雪とみぞれ交じりのいかにも「日本海側の天候」です。ほどなく、あっけなく、工場のほうから可愛い汽笛がしました。始めてみる軽便の汽車の声です。当時は日本で一番新しい、別の言い方をすれば日本で最後に製造された昭和31年製のチビロコです。すぐに軽快なドラフトを響かせて日本海からの風を受けてトロッコ3両を推進してくる姿が見えてきました。近代的ではありますが、好ましい姿です。この時が、以降何回かになる東洋活性白土糸魚川詣での始まりでした。

 冒頭の、「サンパチ豪雪」の記事、写真は、その何回目かの急行「日本海」での経験にダブります。こちらのほうは、またの機会の。

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